今回はちょっとマニアックな記事を。
私はよくカメラを持ってドライブに行くのですが、地図に載っていないような場所だと後でどの辺だったのか分からなくなることがあります。
とくにスピリチュアル・スポット、パワースポットと呼ばれるような場所だと田舎や山奥にあったりするので、地図で確認しようと思ってもだいたいの場所しか推測できません。
それでカメラと共に持ち歩いているのが、GPSロガーというものです。
これはGPSによって現在位置を認識し、それをログ(記録)する機能があります。
ちなみに私が使っているのはこれ。
値段もそこそこで単三一個で半日は大丈夫なので重宝しています。
ではこれで記録した位置情報をデジカメで取った画像に入れ込む方法を書いていきます。
1.GPSロガーとデジカメの時間を合わせておく。GPSには時刻情報も入っているので、GPSロガーの時間を合わせる必要はありません。
しかしデジカメのほうは、GPSロガーで表示された時間に合わせておく必要があります。
後述しますが、時間によって画像と位置情報をマッチングさせていきますので、時間がずれているとそのずれた時間の場所での位置情報が書き込まれてしまいます。
2.撮影する時は、GPSロガーが動作しているか確認する。GPSロガーはスイッチを入れてもGPS情報を受信するのに時間がかかる場合があります。
特に山間などはGPSの電波を受信しにくくなるので、いつまで待っても位置情報を掴めないこともあります。
ですのでスイッチを入れても、位置情報を掴んでいるかは確認しましょう。
またいつの間にか電池切れということもあります。
ここまでは撮影時の注意点。
ここからが本番で、画像に位置情報を追加する方法です。
3.GPSロガーのログをパソコンに移す。M-241の場合は付属のソフトでできます。
これは説明書を見れば良いので詳細は省略。
4.ログを変換する(trl ⇒ GPX)M-241の場合はtrlという拡張子になるように保存されていますが、これでは次の作業で使うソフトが読み込めません。
そのため、
NMEA to KMZ file converter というフリーソフトを使ってGPX形式に変換しましょう。
Input fileでパソコンに移したtrlファイルを選び、Output File typeで「GPX」にチェックを入れ、右下のConvertを押します。
5.画像に位置情報を追加。この作業にはフリーソフトの
カシミール3Dを使います。
●ウェブサイトには色々ありますが、スターターキットをダウンロードすれば大丈夫です。
●インストールして起動させたら、「ファイル」⇒「GPS各種ファイルを読む」で変換したGPXファイルを選択します。
●次に「ツール」⇒「デジカメプラグイン」⇒「ブラウザ起動」を選択し、フォルダ一覧から画像が保存されている場所を選びます。
●表示されたファイルのどれかをクリックすると、その画像が表示されます。その下に7つのボタンがあり、真ん中のボタン(マウスを合わせると「GPSデータから位置を推定する」と表示されます)を押します。
●真ん中から一つ右のボタン(マウスを合わせると「GPSデータから位置を推定する」と表示されます)を押すと、画像ファイルに位置情報が書き込まれます。
以上。
これでGoogle Earthなどで画像を読み込むと、その画像を撮影した位置が示されるようになります。