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心理職の国家資格化

県の臨床心理士会からメールで『電子速報』が届いていました。
これまで関連の三団体で検討を続けてきた国家資格の要望書案が、三団体のそれぞれで承認されたということでした。
それでこれまでは『要望書(案)』としていてものを、(案)をとって『要望書』とするとのこと。

これで大きなマイルストーンに到達したようです。
国家資格化の軌跡を振り返った時に、必ずこの三団体の承認は触れられることになるでしょう。

これまで内部でごたごたやっている感じがありましたからね。
国家資格に反対する声はなくても、その内容で意見調整に難航していたようです。
でもここまで来たのですから、順調に進んでもらいたいと思います。
もちろん、それで心理職の専門性が低下するようなことがあっては困りますが。

私がこの問題をはじめて知ったのは大学受験前でした。
悠長に構えていましたが、大学を卒業しても、大学院生になっても、臨床心理士を取得しても、なかなか実現しませんでした。

しかしこの数年は歩みは遅くても着実に前に進んでいる感触があります。
国家資格になれば国などの公共機関にも活用されやすくなるでしょうし、せっかくの専門能力ですから有効に使ってもらえるようになってもらいたいです。

日本心理臨床学会が二次被害に注意を呼び掛け

日本心理臨床学会がニュースになっていました。
 被災した子どもに「地震は怖かったですか?」とマイクを向ける――。テレビでたびたび見かける光景だが、こうした報道について「反対」の声が挙がっている。

 日本心理臨床学会は報道関係者に対し、「被災した子どもたちに被災体験を語らせたり、絵を描かせたりしないでください。被災体験は、安全・安心・信頼の関係性のなかで表現されてこそ、回復への力になります。逆に、安心・信頼のないなか表現を強いることは二次被害を与えます」とWebサイトで訴えている。


日本心理臨床学会のホームページはこちら。
http://www.ajcp.info/


なんとなく腰が重い印象があったのですが、こういう発表をしてくれるのは心強く思います。
実際、マスコミの二次被害はよく言われることです。

私が見ていたニュースでも眉をひそめたシーンがありました。
未成年者に家の場所を聞いた後、マイクを向けていたアナウンサーがカメラに向かって
「○○地区は甚大な被害があった場所です」
と一言。
横にいた未成年者への配慮が全く感じられませんでした。

マスコミにはこういう事についての教育はないんでしょうね。
むしろ同情を誘うもののほうが視聴率がとれるという判断もあるのかも知れません。

でも報道の自由のために心の傷をえぐってよいわけがありません。
今回のことを通して二次被害への理解が広まってくれることを願います。

日本臨床心理士会の選挙と心理職の国家資格

今月は日本臨床心理士会の代議員を決める選挙があります。
私のところにも複数のメーリングリストから、特定の候補者への投票を呼びかける案内が届いています。

これ、心理職の国家資格にとってかなり大事な選挙になりそうです。
国家資格の実現自体に反対する人はいないようですが、その内容では意見の対立があるようなので。

しかしそんな大事な選挙にも関わらず、日本臨床心理士会から送られてきたのは一行のPRメッセージが書いてある候補者一覧だけ。
日本臨床心理士会の中の人達はこの情報だけで、投票相手を決めるに十分だと判断したということでしょうか?
大事な選挙のわりには、大事な情報を伝えようとしていないと思うのですけど。

アラブのほうでは最近民主化の動きが盛んですが、民主主義の前提は情報公開だと思うんですよね。
今回の選挙にしても郵送では紙面の都合も分かりますが、ネット上に特設ページを作って詳細な理念や公約を載せるくらいのことはしてほしかったです。
政見放送のような動画をアップすることまでやってくれたら、『さすが!』とベタ褒めできたんですけど。



あと国家資格の内容についてですが、大きな争点として

●大学院修了者だけではなく、大卒(+実務経験)にも受験資格を与えるか

があります。
これはどのくらいの教育期間があれば、専門職としての質が保持できるかという議論です。
ただ臨床心理士は前に移行期間で、大卒(+実務経験)にも受験資格を与えているんですよね。
もしその人達の能力が低かったとなれば、やはり大学院までが必須だとなります。
しかしそうでないなら、必ずしも大学院が必須だという根拠が崩れます。

大学院で論文を作成することで科学的思考が身につくという意見も、専門職大学院が存在することから説得力を持ちません。

またこれは試験内容の問題にも繋がってきます。
理想論を言えば、学歴に関係なく能力さえあれば良いわけです。
試験を受けて、心理臨床家として能力があれば合格、ないなら不合格になるなら、受験資格を学歴で限定する必要はありません。
でもそれが現実的に無理だから学歴で線引きするのですが、だったらそもそも試験でどの程度能力を判別できているのかという疑問にもなってきます。

だいたいこの受験資格については純粋な専門性の保持の問題ではなく、大学院の利権も関わっているとも言われていますし、なんだかなーという感じです。

もういっそ昔の科挙のように、数日間に渡って試験をしてはどうでしょうかね。
そこで知識も面接技術も科学的思考も、とにかく必要だと思われることは全般的に確認するようにして、その代わりに受験資格はフリーにすると。

それでやっぱり大学院まで学ばないと試験に受かる能力が身につかないとすれば、今まで通りみんな大学院に進学するでしょうから。

人間性心理学会 第29回大会

今日は学会で熊本大学へ。
地元なので朝からゆっくりと家を出て大丈夫でした♪
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懐かしい顔に会え、ワークショップも催眠に関連するもので私には有意義なものでした。
やっぱりたまにはこういう自己研磨の場は良いですね。

まあ発表にはあまり惹かれないので、というより今の自分にはてんつくマンのイベントにかなり惹かれるものがあるので、明日以降は学会よりてんつくマンの個展に行こうかと思っていますが。

こう心理系の学会に足を運んだことで、自分のこれからの方向性についても考えさせられています。

九州へそ大学

来月は宇土市で植林フェスティバルがありますが、その前日の23日にてんつくマン・大嶋啓介・中村文昭などの講演会があります。

くわしくはこちらへ。

確か去年も同じものがあったように思いますが、今年も開催されるのですね。
二日続けて宇土市に通うことになりますが、大いに学ばせてもらおうと思います。

もう最高ランクでお勧めですよ!!!
時計
プロフィール

enju3946

Author:enju3946
 実学の視点からスピリチュアルを大切にしている臨床心理士。熊本市に在住ながら、仕事やドライブで熊本県を動きまわっています。これまでに児童養護施設、こども家庭支援センター、スクールカウンセラー、専門学校の非常勤講師、病院、若者サポートステーション、刑務所と、様々な職場で働いてきています。

 私にとって不毛な議論をするつもりはないので、スピリチュアルが苦手な方は価値観の一つとしてお読みください。
 私自身それを絶対化して人に強制するつもりはありません。

熊本代替療法研究会 会員

熊本県臨床心理士会 会員

心理系学会への入会は多数。

パソコン関係、カメラが趣味。

CLANNADは人生。

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