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うつ病:「国レベルで対策を」学会が共同宣言

今日のニュースから。
日本精神神経学会など、うつ病の診療・研究にかかわる関連4学会は22日、広島市で会見し、「対うつ病10カ年計画」の策定など国家レベルでの対策を求める共同宣言を発表した。


先日のてんつくマンの間伐ツアーはとても楽しかったし、とても人の温かみを感じました。
人生の転機と言ってもいいくらいの体験をした人もいて、こういう自然や人との触れ合いが本当に大切なんだと実感した三日間でした。

ええと、いきなりニュースに関係ないことを書いてしまいましたが、このニュースを見たら、そのツアーでの事がふと思い出されたんですよね。

うつについてはちゃんと理解していって、病前性格で言われる完璧主義とか生真面目とかは気をつけたほうが良いし、日々のストレスとどう向き合うかというストレス・マネジメントも大事です。

ただそれって対処療法に過ぎないような気がして、ほんとうに大事なのは、うつになる人がいなくなるような世界を作ることじゃんじゃないかなーと思ってしまいます。

間伐ツアーがとても印象深かった事や、いま読み進めている「神との対話」の影響もあって、こんなことがすぐに思い浮かんだのかも知れないけど。

もちろん対処療法だってやらないよりはやったほうが良いわけですから、それを否定するつもりはありません。
ただ医学というより社会学的な意味で、いやむしろスピ系的な意味で、なぜうつがこれだけ問題となっている世の中になってしまったのか、それを考えていかないと『木を見て森を見ず』になってしまうように思えます。

comment

Secret

4精神神経学会の共同宣言

私も新聞記事読みました。
地方紙なのでかなり抜粋されていて
記事欄も小さかったですが医療従事者
カウンセラー・患者は読んでいると推測します。
現在罹患中の患者さんにはなんの福音にも
なっていない気がします。
4学会の中には「ジェイゾロフト」の一般処方に
ストップをかけた学会も入ってるのですよね。
詳細は記事には載っていませんが、カウンセリング
に代表される「言葉の力」での治療は、
盛り込まれていない気がします。
参議院選挙の公約に入れてくる政党は多分
ないでしょう。
内容は解釈の問題かもしれませんが
啓発活動によって今まで理解しようとしなかった人が
相互扶助の意識を持ち、うつ病を病気と理解する
だけでも一歩前進なんですかね?
啓発活動が国家課題として行われるかも今のところ
未知数ですが、行うなら先々月のキャンペーンではなく
通年にわたる啓発活動が必要と考えますが、
先生はどうお考えですか?

>naturallife さん

幾つかの新聞社の記事を見ると、カウンセリングについてはこのような文面がありました。

「精神科の診療報酬体系見直し、薬物療法以外の精神療法や職場復帰プログラムなどを保険診療とすることで、質の高い医療が可能になると指摘。」

ただ精神療法に疎い精神科医もいるでしょうから、その辺は上手く臨床心理士を活用していくような制度になってくれればと思っています。


また少し前にこのようなニュースがあったことを思い出しました。

抗うつ剤、軽中度の症状に効果みられず 米研究
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2679872/5127812

うつになる人がいなくなるような社会を目指す事が大切ですが、うつになった場合のこういう情報も含めて、適切な啓蒙活動をしていってもらいたいと思っています。

まあ何が適切かというのも難しい問題だし、ご指摘のようにどのくらいの規模で期間もどうするかも大事ですから、きちんと効果が出るようなかたちでやってもらいたいです。

抗うつ剤

リンク記事拝見しました。
確か日本で現在健康保険の範囲で処方可能な
抗うつ剤で「偽薬」と比較臨床試験で効果があったとされるのは
「リフレックス」とあと同じ成分で販売元が違う物だけと
記憶しています。
薬剤治験の場合の医師の判定表への甘さは有名なので
全てを信じるのもどうかわかりませんが・・・・
理想の話ですが、理想=目標とする社会であれば
それがなくてはゴールが決まっていないマラソンに
なるので、医療従事者も患者もその家族も疲弊し続けなくては
いけません。
精神療法を業とする人も疲弊してしまうでしょう。
どうすればうつ病などの精神疾患は発症するのか
予防法は何か、その為に社会はどうあるべきか
を識者だけではなく患者やその家族の意見も取り入れながら
啓もう・啓発活動につなげてほしいですね。

先生のコメントの中の記事の薬物療法以外の精神療法の
担い手は医師なのかそれとも臨床心理士なのか
たくさんある民間団体認定カウンセラーなのかも
気になりますが、前にも先生が仰った通り
いくら診療報酬改定しても患者数は多い
点数は高くないだと医師が担い手は不可能に近いと
思います。

>naturallife さん

記事では臨床研究を進めることも目標にされていましたが、個人を超えた社会としての予防法も見出していってもらいたいです。
そのためには医師だけではなく、ご指摘のように様々な分野の識者や経験者などの意見も取り上げていきませんとね。

精神療法の診療報酬も現実的に医師ができる額になっておらず、適切な治療ができない制度になっているということでは人災だとも言えます。
ただ心理職が国家資格になっておらずここに関われていないという点も、心理業界の力不足で広義での人災かも知れませんが。

病気を魔法のように一気に治すことはできませんが、診療報酬や心理職の国家資格化などは人の力でどうにでもなるものですから、変えられるところはどんどん改善してもらいたいものです。
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プロフィール

enju3946

Author:enju3946
 実学の視点からスピリチュアルを大切にしている臨床心理士。熊本市に在住ながら、仕事やドライブで熊本県を動きまわっています。これまでに児童養護施設、こども家庭支援センター、スクールカウンセラー、専門学校の非常勤講師、病院、若者サポートステーション、刑務所と、様々な職場で働いてきています。

 私にとって不毛な議論をするつもりはないので、スピリチュアルが苦手な方は価値観の一つとしてお読みください。
 私自身それを絶対化して人に強制するつもりはありません。

熊本代替療法研究会 会員

熊本県臨床心理士会 会員

心理系学会への入会は多数。

パソコン関係、カメラが趣味。

CLANNADは人生。

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