人は、その心の存するところのものになるというのは、不変の法則です。
なぜなら、心は作り手であるからです。神の探求〈2〉 P74
心が人を、未来を、人生を形成していきます。
何を思い、どのような感情で生きていくか、それは一般に思われている以上の影響力を持っています。
ちなみに私は医療機関で働いていますが、そこで未熟な心理士が嫌われる理由の一つに“心理主義”があると言われます。
これは患者の問題を心理的な側面で捉えようとするあまり、他の物理的な要因などを軽視しがちになる事です。
これはこれで勉強不足から来る態度で、西洋医学が積み重ねてきた歴史は尊重しなければなりません。
しかしそれとは別次元で、やはり心は作り手なのです。
これを万人が納得するかたちで証明しろと言われると、今の私には無理です。
そういう意味では、これは一つの価値観だとも言えます。
ただ、これは人を幸せにする価値観であると、私は思っています。
努力をせずにただ念じればよいといった現実逃避は困りますが、全ては自分次第であり、その大元が心であると考える事は、自分の人生に責任を持つという事でもあります。
誰かが悪いのではなく、今の状況は自分が呼び寄せたものであり、
変わる事を決意すれば、変わっていけるのが人間というものです。
この二つがターニングポイントになる事はカウンセリングでも数多くあります。
どのような心でいるか、それがもっとも大切な事なのかも知れません。