ホメオパシーに関するニュース。
科学者の代表集団である日本学術会議が民間療法「ホメオパシー」を全面否定する会長談話を出したことに、波紋が広がっている。日本医師会など9団体が相次いで賛同する一方、政府が推進を検討している代替医療全体への影響も懸念される。 |
※元記事を見たい方はこちら。まあ他のニュースやブログでも既出で、目新しい記事ではないんですけど。
ちなみにホメオパシーに否定的な見解を出したのは、日本学術会議の他に私が把握しているだけで、
日本医師会・日本医学会
日本獣医師会・日本獣医学会
日本薬剤師会・日本薬理学会
日本歯科医師会・日本歯科医学会
日本助産師会
国際統合医学会
の10団体。
あとmixiでピュアリーさんが
「ホメオパシー信者がよく使うレトリックとそれに対する批判方法まとめ」を書いていました。
ホメオパシーの信奉者には何を言っても無意味でしょうが、どんなものかと疑問に思っている段階なら、このようなまとめを広めていくことに意味があると思います。
また日本ホメオパシー医学会では、ホメオパシーに賛同する署名運動をはじめています。
同時に理事長である帯津良一医師が見解を出していますが、私としては納得のいかない内容です。
帯津良一医師によると、ホメオパシーは『ぬくもりのある医療』をするための最右翼だそうです。
しかし私の専門である心理臨床では、ホメオパシーどころか診察も投薬も指一本触れなくても、クライアントとラポール(信頼関係)を形成していきます。
ホメオパシーなどの代替療法が『ぬくもりのある医療』に必要というのは、私に言わせれば甘えや言い訳にしか聞こえません。
それに『論より証拠』ですから、やるべきことは2005年8月号のランセットに掲載された論文や、イギリス議会が出した報告書以上の検証力をもって、ホメオパシーの有効性を証明することです。
まあ私は有効性があるとは思っていませんが。
ホメオパシーの効果を有耶無耶にしたままで何をしようとも、説得力のあるものにはなりません。