具体策が気になるところです。
原口一博総務相は5日の自殺総合対策会議で、うつ基本法とひきもこり基本法の制定に向けて検討を始めるべきだと提案した。 |
長期的に見ればうつには薬物療法よりも心理療法のほうが有効だという研究結果があります。
(実際にはどちらかということではなく、うまく併用することが一番良いんでしょうが。)
うつにしろひきこもりにしろ、その人の考え方、価値観の影響は大きいものがあります。
論理療法ではそれを不合理な信念(イラショナル・ビリーフ)なんて呼んだりしますが、それはやっぱり薬で治るものではなくて、カウンセリングの中で自分を振り返って検証していくしかありません。
それを自分では出来なくて、周りにもしてくれる人的資源がないから、うつなりひきこもりなりになってしまうんでしょうから。
「人間関係で傷付いたことは、人間関係の中でしか癒せない」と言います。
またそれをやろうとすれば情熱だけではダメで、確かな専門性がなければ余計に傷を広げることにもなりかねません。
対策にこの視点がなければ無意味な法案にしかなりませんから、ぜひ何が有効かを見極めた上で、効果的な対策を立ててもらいたいと思います。