何日か経ったニュースですが備忘録に。
難しい選択を行った後に手を洗えば頭の中に残る迷いを振り払えるという 最新の研究が発表された。 |
人は難しい決断をした時、無意識に自分が下した決断の良い部分に注目しようとします。
そうやって自分の決断が正しかったと正当化したいのです。
本文中ではこの精神力動のことを『決定後不協和』と呼んでいましたが、もう少し幅広い概念だと『認知的不協和理論』が一般的に知られています。
本研究ではこの『決定後不協和』が、手洗いによって拭い去ることが期待できるというのです。
二種類の方法で研究をしているところも信頼性が増して好感が持てます。
心身は相関しているものですし、先日学びに行ったEFTも身体への刺激を使った心理療法でした。
そういう観点からすると納得できる研究でもありますが、ここに着眼点も持ったことには驚きと敬意を感じます。
まだ追試は必要でしょうが、細かく言えば、手洗いの何が効果を及ぼしているのかが気になります。
水の感覚なのか?
手を洗うという動作なのか?
『洗い流している』という認識からくる心理的な要因なのか?
もっとこの辺が分かってくると、手洗い以外でも効果が出せるようになるのかも知れません。
でも水が豊富な地域なら導入が容易な方法ですし、けっこう画期的な研究に思えました。