朝日新聞の記事です。
砂糖玉をなめれば、病気に効くというホメオパシーなど、科学的に効果が証明されていない民間療法や健康食品によるトラブルが後を絶たない。国はようやく、健康食品の広告規制の強化に乗り出した。しかし、いまの規制の仕組みでは、健康被害があっても法律違反に問うのは、ハードルが高いのが実情だ。 |
※元記事を見たい方はこちら。前半はいわゆるバイブル商法の手口、後半はフラワーエッセンスについて書かれてあります。
実際タイトルのとおり、問題があると分かっていてもそれを法的に取り締まることができない事が、問題の難しさをより深刻にしています。
その手口は本文を見てもらうとして、そもそもこんな法の抜け道を利用してくること自体、怪しいと思うのが常識だと思うんですけどね。
しかし病気などで心が弱っている人につけ込んで儲けようとするのですから、ホメオパスは常識が働かない状態になっているんでしょう。
弱っている人を相手に仕事をするということでは医療業界や私たち臨床心理士も同じですが、大きく違うのは嘘や妄想でものを言わないということです。
正しい情報を伝えた上で治療なりカウンセリングなりを受けてもらうのは通常であり、当然のことです。
インフォームド・コンセントでは情報が正しいことが言うまでもなく大前提です。
しかしホメオパシーでは正しくない情報を伝え、薬効のない砂糖玉を売ることに貢献しています。
これは詐欺と呼ばれる行為です。
ホメオパシーの信奉者が言う情報がどう正しくないかは、こちらにまとめています。