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クーポンというと一昔前なら雑誌から切り取って使えるものが主流だったように思います。
割引きとか飲み物が一杯無料とかで、フリーペーパーによくついているのを見かけます。
しかし最近話題になっているのはインターネットを活用したクーポンサービス。
それもただクーポン券をプリントアウトして持っていくという単純なものではありません。
去年から今年にかけてよく見かけたのはグルーポンというサービスでしょう。
これは共同購入という形式になっており、一定人数が集まれば割引きが可能になります。
そのため応募者にとっては割引きの恩恵を受けることができます。
店側はグルーポンに掲載されることでの宣伝効果に加え、一定人数を集めるために応募者自身がクチコミで宣伝してくれることも期待できます。
割引きは収益的にマイナスですが、そのことで見込まれる集客と宣伝効果はプラスに働きますので、そこを上手く活用できる企業にとっては有益なサービスになります。
ただグルーポンに支払う手数料も安くはないそうなので、利用しても元が取れないなんて話も聞きますが。
さて前置きが長くなりましたが、このようなクーポンサービスにFacebookが昨日から加わりました。
これで面白いと思ったのは、携帯電話の位置情報と連動させているところ。
モバイルでのFacebookにはスポットという機能があり、これにチェックインすると近隣の施設やお店などの名前が表示されます。
もしそこにクーポンが使えるお店があれば、名前の横にクーポンのアイコンが付くようになっているわけです。
グルーポンの場合は欲しいクーポンを見つけたいならサイトにアクセスする必要があります。
しかしFacebookの場合はスポット検索をしたついでにクーポンが使えるお店が見つかります。
これは街中の掲示板とテレビCMのような違いだといえばイメージしやすいでしょうか。
街中の掲示板はそれを見たいと思い、そこまで足を運ばないと見ることができません。
それに対してテレビCMは、番組を見るついでに目に入ってきます。
能動的に見ようと思わない相手に対しても知覚させることができるため、より多くの集団に宣伝することができます。
またFacebookのスポット機能では、それを見る時に利用者は近隣からアクセスしていることになります。
そのぶんクーポンも使われやすくなるのです。
例えばご飯を食べる場所を探してスポット機能を使っているとしましょう。
その時にクーポンのアイコンがあれば、どんな特典があるのかとチェックしたくなるのが人の心というものです。
宣伝で大切なのはまずは見てもらうことですから、このローカル性は大きな意味を持ちます。
つまりFacebookのクーポンサービスには、
●興味がない相手にもサービスを認知させることができる受動性
●ローカル性を生かした訴求力の高さ
があるように感じています。
まだサービスが始まった直後なのでクーポンの種類も少ないですが、今後個人でも簡単に登録できるようになれば、どんどん利便性が増すのではないでしょうか。
まあ日本だとFacebookの利用者を増やすことから必要でしょうが、クーポンが魅力的ならば相乗効果で増加が見込めるはずです。
私は一人のエンドユーザーに過ぎませんが、利用者と店側、双方にとって有益なサービスに成長してくれればと思います。