今日のニュースで、法科大学院の定員削減や統廃合について掲載されていました。
ここ数年、法科大学院のニュースを見るたびに臨床心理士の指定大学院とイメージが重なってしまいます。
ロテ職人さんのブログでも触れられていますが、法科大学院の問題点と指定大学院の問題点はかなり類似していそうです。
ただ臨床心理士は国家資格ではなく、法曹ほど注目されている資格ではないからニュースにはなりませんが。
でも臨床心理士側の問題もこのブログで書いてきたように、だいぶ表出してきています。
●非常勤の雇用保険●心理臨床 不安定な雇用実態の改善を●臨床心理士が労組結成=全国初、都施設の8人上記のロテ職人さんのブログに、
ピュアリーさんがコメントで
「聞いた話なのでホントかウソかは分からないけど、臨床心理士を増やすことで、政治的な数の力を増やそうとしているとか」
と書いていましたが、人数を増やす事でネガティブな問題点が頻出してくるようなら、むしろ社会的信用を失っていくようなことになりませんかね。
個を大切にする事が信条の臨床心理士が、その同門である臨床心理士を蔑ろにして政治力を得ようとしている矛盾。
もちろん実力主義なところはありますが、それを言い出すなら法科大学院も指定大学院も、定員などとことん甘くすれば良いという話になります。
それで教育の質が落ちようとも伸びる人は伸びるのですから。
しかしそれだと資格試験に受からなかった人、就職口がなかった人があふれるようになり、高学歴ワーキングプアを大量生され、ひいては社会への不満となっていきます。
また少なくとも大学院に通うほどの人たちが大勢、無駄な時間とエネルギーと費用を使うことになるので、国力としても損失でしょう。
臨床心理士はクライエントを大切にするけど、臨床心理士本人は大切にされていない、そんな状況にならない(続かない)ことを祈ります。
各所で述べているように、臨床心理士が自分の生活に困窮しているようでは、それは巡り巡ってクライエントの不利益にもなるのですから。